正しいゲリラ戦


武雄ふるさとダービー決勝戦


号砲と同時に内枠3車がスタート合戦。渡辺が勝ったけど山幸を入れて、結局は中近/南関/三宅九州で周回。赤板から三宅が動いて打鐘で先頭。市田は中段インで粘る。外併走の新田は前を叩くタイミングが遅れて三宅に突っ張られる。4番手に引いた新田を市田が捌いて、市田はバックで捲り発進。3角、三宅番手の小野が市田を張りながら踏み出したが、張られた市田とその後ろの山幸が落車。小野が直線抜け出したが、市田転かし罪により失格刑。最終ホーム最後方から中段争いを利して好位に潜り込み直線中割った佐藤が繰り上がって優勝。


新田は三宅を舐めすぎ。欲が出るのは分かるけど。
佐藤は最終ホームで9番手でも決して慌てず、コーナーで中段が皆浮いた隙に4番手をせしめ、最後だけ合志を張りながら直線追込んでの2着入線。無理な争いを避け、相手の自滅の隙を突いた、状況判断能力の勝利でした。


ところで、
少し前までゲリラ競輪の代表的選手であり、かつて古館伊知郎をして「バンクのコンピューターウィルス」と言わしめた児玉広志が登場した10Rは大変面白いレースでした。
赤板からしか観てないのですが、赤板からずっと、二日目に続いて伏見と荒井で位置の獲り合い。あげくに最終バックで伏見が荒井をすっ転ばして失格。なかなか面白い因縁に発展しそうですが、主導権争いじゃなくて3番手争いで意地の張り合いをしているところが少しセコいです。
それより驚いたのが、逃げた金山を児玉がものすごく気遣っていたことです。直線、追込みながらずっと金山のほうばかりチラチラ気にしていました。おかげで3番手に切り替えていた大薗ごときに後ろから差される失態。慣れないことするから・・・。児玉は二日目にも濱田を残そうとしていたようですが、いったいどうしたのでしょうか?まあ、ウィルス駆除ソフトがウィルスと化すような時代ですから、バンクのコンピューターウィルスも壊れることがあるのでしょう。


今節のまとめ

  • 単騎でも佐藤慎太郎はやはり要注意です。
  • 濱田浩司はだいぶ復調してきました。
  • 児玉広志がおかしくなりました。
  • 伏見俊昭と荒井崇博は田舎のヤンキーみたいです。