裏金2000万両

 昨日付けで就任した下重暁子日自振新会長の就任あいさつにこんな一節が。

補助金の使途のわかりやすさや透明性の確保にも一層の努力が必要だと考えます。


 きっとこれは先日の経済産業省の裏金事件を受けてのものなのでしょう(参照)。その裏金事件ですが、その後、報道が全然盛り上がりません。経済産業省サイドはどうやら前企画室長の株取引だけを問題視して対処することにより事態を収拾しようとしているご様子。新聞やテレビもそれ以上は追求していません。


全職員の株取引を7月から自粛 不祥事相次ぎ


前室長が退職金1千万円を返納 経産省裏金問題



 裏金の原資は日自振の交付金です。その交付金のうち、今回の裏金となったような自転車に関係のない交付金を廃止するように、全国競輪施行者協議会は強く求めています(参照)。競輪施行者は開催が赤字でも納めなければならない交付金に経営を圧迫されているからです。交付金改革の好機だと思うのですが。


 今回の件を受けて外部調査委員会を設けるそうですが、早ければ一ヶ月後に出るという調査結果が明らかになった時点で世論が大騒ぎにならなければ経済産業省の勝ちと言えそうです。しかし、競輪が潰れれば役人さんも裏金や多くの天下り先を失うのですから、裏金捻出だけでなく競輪振興にも知恵を絞ってもらいたいものです。あ、ひょっとして昨今のサテライト大増設は許認可権を持つ経済産業省の思惑もあってのことなのでしょうか。