ネタですか?


 昨日、音楽関係の集まりの席で、競輪のことをなにも知らない女の子に
「競輪ってどうやって予想するんですか?」と訊かれました。
 

「9人がいくつかのグループに分かれて走るから、その人間関係とか性格とか・・・具体的には、仲間のために犠牲になるヤツや裏切るヤツを読んでね・・・」などと説明していましたら、その子はずーっと怪訝そうな顔をして聞いています。そして一言、


「それってネタですよね?」


 まあ、前提として風圧の話をし忘れていたわたしが悪いのですが、やはり知らない人にとっては異形の世界ですわな。


 そういえば以前、ロードレース好きの欧州の自転車好きに日本の競輪(notケイリン)をどう説明したらいいか考えたことがあります。あれこれ考えた末に
「どのチームの選手が勝つかを予想するんだけど、各チームのエースはファンには内緒になっている。そこまで推理するのが日本の競輪」
というのを思いつきました。我ながらよくできていると思うのですが、どうでしょう?


 話を昨日の会話に戻します。その後、デトロイトテクノ阿波踊りの近似性についての話題に移ったのですが、そこで
「高松とか観音寺の競輪場ではね、勝った選手のお国の民謡が流れるんだよ。徳島の選手が勝ったら当然阿波踊りでねー」と申しましたら


「これはネタですよね?」と。


 ライン戦も、四国の競輪場の民謡の演出も、競輪文化の中でかなり好きな要素なのですが、一般市民にはにわかに信じ難い話のようです。