前橋競輪 6市組合が撤退〜前橋市 補償金12億円で了承

館林市など県内六市で構成する「六市自転車競走組合」(管理者・中島勝敬館林市長)が前橋競輪からの撤退を表明していた問題で、前橋市は六日までに、六市組合の撤退申し入れを了承した。前橋市が求めていた撤退補償金十二億円を同組合側が支払う代わりに、本年度一−三月(十八日間)の同組合開催分を同市が肩代わりする。

 同組合は一九五八年に館林、沼田の二市でスタート。六一年から六市となり、前橋競輪場を賃借して年三回十八日間を開催してきた。収益分は均等配分され、ピーク時で各市に一億円を交付していたが、二〇〇三、〇四年度と一億円を超える赤字に転落していた。

 四日に館林、沼田、渋川、藤岡、安中の五市長と富岡市助役が前橋市役所を訪れ、高木政夫市長に撤退を申し入れて了承された。十二億円の根拠は、今後五年間の開催経費などという。負担額は六市の均等割りになる見通しで、本年度中に前橋市と協定書を結ぶ。

 昨年十月には太田市が赤字を理由に前橋市との共催競輪を撤退。同競輪開催団体は、来年度から前橋市と県だけとなる。


 ヒラ開催が如何にお荷物になっているかが悲しいほど分かるお話です。埼玉県でも借り上げ施行者の撤退が相次いでいます。もはや生半可な振興策ではこの流れを止められず、制度的な手当てが必要なのではないでしょうか。