今週読んだ本


 森や森巣の著作を複数読んだことがある人にとっては目新しいことはほとんどないのですが、昨今のメディア状況に違和感を感じる人には考えるヒントが満載です。
S級1班


禁煙ファシズムと戦う (ベスト新書)

禁煙ファシズムと戦う (ベスト新書)

 わたしゃ電車の最寄り駅*1にはちゃんとホームに灰皿があり、近所の外科医院は分煙という言葉すら知らなさそう、という環境に住んでおりますが、それだけにたまに東京や大阪に行きますと、健康増進法の謳う「分煙」を通り越した、著者らの言う「禁煙ファシズム」状況が実感できます。というか禁煙ファシズムって今のところ都会とそれを結ぶ公共交通機関だけに留まっている話なんじゃないですかね。「東京ブロガー」論みたいなもんで。ちなみにわたしは哀れなニコチン中毒者ですすいません自業自得ですはい。


 禁煙ファシズムという言葉についてははてなキーワードの説明がよくまとまっておりますので参照いただくとして、運動が過熱する経緯を知る上で、これは禁煙の話に限ったことではないですが、上の森・森巣の本の「第五章 善意の行方」は参考になると思います。

森巣 悪意には、ある程度までの、底と言うべきか天井があるのかもしれない。ところが、善意というものはどこまでも突き進んでしまう。
(p209)


 禁煙運動にも、根本には「健康」という善意に満ちた大義があるはずなんですよね。
 

 ところで我々が日々通う競輪場は稀にみる禁煙・分煙化の進んでいない公共施設ですが、これはやはり客に喫煙者が多いからなんでしょうね。ここでは資本の論理が勝っています。わたしの地元高松・観音寺でも高松はホームスタンド客席部分、観音寺はホーム側発売所の一部以外は煙草が吸えます*2。競馬場は今どうなっているのか知りませんが、明日の中山競馬場で煙草を吸うお客は周りにとって迷惑極まりないでしょうねえ。その点平日ヒラ開催の競輪場では、スタンドで煙草吸っても半径10m内に誰もいないという状況が稀ではありませんので安心です。
S級2班


 そんなわけでみなさん、ナムー!アミダブツ!!

*1:ホームに一部屋根がついているだけの無人駅ですが

*2:特観は入ったことないので分かりません