「ほっとけない、日本のアスリート キャンペーン」企画案


 トリノ五輪が閉幕しました。個人的にはスピードスケートやショートトラックカーリングが面白くてよかったのですが、日本勢の不振を嘆く声も多いようです。


 不振の原因はいろいろでしょう。ウィンタースポーツを支援してきたいくつかの企業が破綻したり経営不振に陥って支援を縮小せざるを得なくなったこともどこかの新聞が原因として挙ていました。銭の問題は切実です。今日もこんな記事がありました。↓

荒川思わぬ“金”効果…JOCスリム化へ本腰

また、たった一人の金メダリスト荒川への規定以上の「特別報奨金」について、「税金なども関係もある。今後のスポーツ賞などは彼女が独占するわけだから…」と苦しい台所事情を理由に行わないとした。


JOCもお金ないんですね。この記事が言うような派遣役員を減らすなどの合理化はもちろん必要ですが、銭がふんだんにあればこういうお話も出てこないわけです。


 選手の強化や派遣の費用を出すJOCには競輪からの補助金が割といっぱい入っています。ちょっと資料が見つからなかったのですが、ひょっとして競輪の売上げ減に従って、補助金の規模も減っているのかもしれません。そうだとすれば、日本勢の不振を嘆く方々にとっては由々しき事態ですね。じゃあ、そのような方々にも車券を買ってもらって、日本のスポーツ選手の強化に貢献してもらいましょう。


 日自振は競輪がスポーツ選手の支援に役立っていることを積極的にアピールすべきです。これまでもそれなりにアピールしてきましたが、まだ足りません。ではどうすればいいか。


 表題のようなキャンペーンを全国の競輪場で実施します。具体的には、1万円車券を購入した客に例えばリストバンドなどの、目に見える形の支援の証を渡します。ここでポイントとなるのは、そのリストバンドはシンプルなデザインにすることです。決して「KEIRIN」の文字やロゴマークをあしらってはいけません。競輪のマークの入ったものなど、若者は身につけてはくれません。この機に競輪の宣伝もしたい気持ちは分かりますが、ここはぐっと我慢です。JOCのマークを小さくあしらう程度に抑えるべきです。若者に街で身につけてもらうことを優先しなければなりません。


 支援の証を身につけた若者がある程度街に現れれば、噂が噂を呼び、「オリンピックの不振に文句を言うだけじゃダメだ。目に見える支援をしなくては!」という空気が醸成されます。こうなればしめたものです。若者たちは我先にと競輪場に足を運ぶでしょう。


 しかし、手っ取り早くこの支援の証を身につけたいという不逞の輩も現れるかもしれません。そういうとき、オリンピックなんてどうでもいいというドロドロヤラレ競輪客の皆様は、ヤフオクなどを利用して1000円くらいの値を付けてそういう輩にこの支援の証を譲ってあげるのもいいかもしれません。どうせこの1000円はまた競輪で溶かしますし。


 ただ、このキャンペーンはダラダラやってはいけません。一ヶ月か二ヶ月程度で終了するのがベストでしょう。なぜならば、ダラダラやってるとそのうちに、


競輪の売上げからJOCに回る銭が1%に満たないことに気付いたネット住人が騒ぎ始める。
   ↓
「競輪詐欺まとめサイト」が開設。
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いろんなブログやニュースサイトで採り上げられたり、[これはひどい]などのタグとともにはてブのホットエントリに晒し上げられる。
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競輪の評判さらにガタ落ち。


 という流れが容易に想像できるからです。