自分にとっての魅力が他人にとっての魅力とは限らない


 いやまあ当たり前ですけどね。先日、久々に競輪の魅力について熱く語る機会がありました。そういうときのお決まりのパターンはこうです。


わたしの考える競輪の魅力(このブログに書いてあるようなこと)をとうとうと語る
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相手はだんだん怪訝そうな表情に
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演説および質疑応答が終わる頃には相手の興味が失せている
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わたし「エキゾチズムを感じに来てください!」「異文化交流だと思えばいいんです!」
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うまくオチてネタとして終了


 いやほんとすんませんって感じですけど、自分が魅力と思ってないことは人には言えないし、そもそも万人受けする要素がなにかわたしには分かりません。中学入った頃から、自分がのめりこんだものはたいてい万人受けしないものばかり。万人受けするものが嫌いという中二病的要素がわたしにないかといえばきっとあるのでしょうけど、そうやってのめりこんだ趣味をずっと続けているんだから、好きなんだもんとしか言いようがありません。


 競輪を何十年も前のような大衆博打の王様にと本気で考えている人はいないでしょうけど、もうちょっと新規客を呼びたいと考えたとき、どういった層にアピールするかというのは重要だと思います。漠然と大衆に訴えたい考えるのはダメでしょう。それこそ胴元側の人達がいつも言う「レジャーの多様化」によって、漠然とした「大衆」なんてものは居ないんですから。若者または女性を呼びたいというのも漠然としています。よく新聞なんかに「○○が女性に大人気」なんて記事が載りますが、ちゃんと分析すれば「Aの属性を持ち、かつBな女性」というふうにもっと絞れるはずです。一般的に見て至らない部分*1は直すべきでしょうが、他には無い長所を伸ばし、その長所を魅力と感じてくれる層を見極めて、それにちゃんと届くようにアピールするという発想があってもいいんじゃないかと思います。


 ちなみにわたしの上記のような広報活動がうまくいって競輪場にご招待できたのは今までわずか3名様ですが、その3名様に共通しているのは知的好奇心が非常に旺盛なところでしょうか。異文化交流という視点は案外正しいのかもしれません。というかそれだと魅力を感じて行ったことにならないですから、参考になりませんね。


 


  

*1:競輪にはいっぱいありそうです