岡部芳幸と競輪文化

 今日は体育の日にふさわしい好天でしたね。下に武雄競輪のイベントの記事を紹介しましたが、高松競輪場でも今日、バンク内でなにやらイベントが行われていました。子供がおもしろ自転車ではしゃいでいたり、ピスト以外のトライアスロン用バイクやランドナーで1kmTTやったり、エリミネーションレースをやったりと、レースの合間はスタンドで読書する派のわたしもそれらをときおり観戦したりして楽しめました。エリミネーションは実際生で観ると面白いですね。全プロなどではやらないみたいですけど一度競輪選手によるこの競技を観てみたいなあ。


 いやまあ、車券ではなかなかひどい目に合いましたけどね。全部やられておりますが、決勝戦だけ回顧してみます。基本的に手島が3番手から追込む見立てを基に車券を買っていたのですが、手島は最終1センターで番手に追い上げるも失敗で、その時点でアウト。3番手外で市田と併走になるのが嫌で追い上げたんでしょうなあ。少なくとも手島まで出切っていれば岡部の捲りに対応することもできたかもしれませんが…というのは無しですね。岡部、強かったですしね。優勝した合志の頭も持っていましたが、ヒモは手島と阿部のみ。


 しかしなんですね、ゴール後の岡部と合志の握手はそのこと自体は美しいですが、今までのいきさつを考えると非常にドラマ性があって面白いですね。以後は地区無関係のいわば傭兵として生き、番組屋や他地区の選手もそのように扱うというのはどうでしょうか。そういうのがいてもまた面白いでしょうし。


 というかですね、これだけ面白いドラマがあるんだから、誰かウェブ上にここ数年の福島勢事件年表でもアップしててもおかしくないと思うんですけど、競輪の場合、やはりそういう文化圏にないのか、誰もやらないですね(わたしが知らないだけ?)。オタク文化圏なら確実にあるはずです。しかし20〜40代というオタク文化の担い手が競輪場にほとんどいないことと、予想行為自体の面白さが競輪文化がオタク文化化しない主な要因と考えています。胴元側が競輪を若者文化化したいのならばオタクを取り込むという選択肢もあるはずで、そのための方策は間違ってもメイドさんのお出迎えではありません。ではどうすればいいのかと言うと…またそのうち書くかもしれません。