ポッカリあいた心の穴を少しずつ埋めてゆくんだ


 友川かずきの歌に「空と手をつないだ男」というのがありまして、これはどういう歌かと申しますと、「ひとりの男に人生を変えられた」というフレーズで始まる、98年西武園ダービー吉岡優勝の叙事詩であります。あのときも吉岡は赤の3番車でした。吉岡がもし今日勝ったらこの曲名をエントリのタイトルにしようと考えていたのですが、負けたのでこうなりました。*1吉岡らしい負け方でしたけどね。


 わたしは元来吉岡ファンではないですし、吉岡で車券を獲ったことも思い出せるのは今年のダービーくらい。でも、なんなんでしょうこの喪失感は。このブログが競輪経営問題を多く扱っているからといって、吉岡引退による売り上げ減の危惧なんかではないです。今日のレースに代表されるような、前受けからざーっと引いて捲れるか捲れないかという分かりやすいキャラの立った選手がいなくなることの寂しさかな。それとも違うような。うーん自分でもよく分かりません。分かったら書くこともあるかもしれませんけど。


 グランプリの車券は後閑が手島から離れた時点でアウト。それ以外はうまくいってたんですけどねえ。手島が2角から捲ったのにも驚きましたけど、後から考えれば、大ギアの先行選手がホームまで流してから踏み出したんだから、かかり切る前に捲ってしまうのは理にかなっています。しかし後閑の大レースでのポカ癖はまだ治っていないようですね。


 というわけで年越しの残高は持たねえよ!ということになりました。今月はよく負けたなあ。来年の車券は三が日の観音寺F1現場から。現場参戦で基本に立ち返り、持続可能な競輪生活を目指したいと思います。そうしてよく分からない喪失感を埋めて行くのです。競輪自体が持続可能じゃないと困りますけどね。そっちのほうもこれまで通り好き勝手に書きますよ。意味あるかどうかは分かりませんけど。でも、やるんだよ。


おっと、グランプリを制した有坂についても一言。フセイン死刑執行でイラクの内戦状態の悪化が懸念される中、世界平和を標榜する選手が優勝したのはよかったのではないでしょうか。

*1:フィッシュマンズ「POKKA POKKA」より