自転車競技法改正案関連

競輪・オート「学生にも解禁」へ…経産省が改正案

現行法は、「学生及び未成年」による車券の購入を禁止しているが、改正案では禁止対象を「未成年」に限定する。また、レースの実施主体である地方公共団体に義務づけている入場料の徴収義務を廃止することで、入場者を増やしたい意向とみられる。

 
 この辺は一年前から言われていた既定路線ですね(参照)。これら改正自体がファン増の起爆剤となるとは思えず、なんらかの奇跡事由によって競輪が注目を集めたときに競輪場へ客を誘導する補助的役割しか果たさないでしょうね。

さらに、複数のレースの1着を予想する「重勝式」車券を新たに導入するとしている。レースごとに1着を予想する「単勝式」、2着、3着以内に入る選手を予想する「複勝式」に比べ、「重勝式」は当たる確率が低く、当たった場合の払戻金が多額になりやすいとされる。


 これについては、想像力の豊かさを見せつけている人もいてますが、どうでしょうね。スポニチの記事(参照)によりますと

同一日に複数レースの勝者を当てることで多額の払戻金が出る「重勝式」車券の導入が柱。同省は、払戻金を最高200万倍とする方向で検討中で、ギャンブル愛好家には朗報となりそうだ。


 200万倍といいますと100円買って2億円です。このような配当が出ることを想定しているのは、サッカーくじや宝くじの客を取り込む狙いがあるからでしょう。もしそうだとすればわたしがネタ半分で主張してきたキャリーオーバー付9連単(参照)と趣旨は同じです。問題は払戻率がどうなるか。昨年9月に発表された、改正案の叩き台となる文書(PDF)では、払戻率の多様化も打ち出されていましたけど、今回の改正案ではどうなったのか。この辺りは報道では触れられていません。各種くじのように搾取的な率にしろとはいいませんけど、60%くらいでも、もしこの重勝式が当たったときにはよい収益源になります。そのためには相当な周知宣伝が必要でしょうけどね。


 その他、先のPDF文書で触れられていながら今回報道されていない改正点はいっぱいあります。特に気になるのが昨日も述べたように交付金制度ですが、続報を待ちたいと思います。