オールスターをもうちょっと後記

 よくよく考えると、特別の決勝戦を観戦するのは今世紀になってから初めて。最後に現場で見たのは99年の甲子園オールスターでした。


 このオールスターで今でも印象に残っているのは準決勝、十文字貴信が赤板から金網まで登ったり降りたりして地元若大将中村美千隆を執拗に牽制、結果不発に追い込んだレースでした。この頃、こういうことを率先してやっていたのが十文字やまだまだ最強級自力だった神山さんたち。しかし、この辺りからそういう戦法に対する風当たりが強くなり、イエローライン設定に帰着する一連の過度の牽制防止策が整えられることになります。そしてそのイエローラインに引っかかって今年の準決勝で失格の憂き目に合ったのが地元高知の若大将、佐々木則ちゃんでした。なんだか因果は巡るという感じですねえ。


 そういえばスポニチのコラムで伊集院酔っ払い先生が、

オールスター競輪史上、西勢が1人という決勝メンバーは初めてだろう。

 と書かれていましたが、先述の甲子園オールスターが西1人でしたよ。山口富生だけでした。隣で観ていたアル中Kくんが「富生!意地見せろ!」と叫んでいたのでよく覚えています。そのときの富生はなにもできませんでしたが、今回の1人西日本、豊田オヤジは見せ場を作りましたねえ。昨日は書き忘れましたけど、これにはなかなか心を動かされるものがありました。


 余談ですが、はてなスターの画像をおなじみ銭型くんに変更しております。はてなユーザーの方は「読んだよー」とお気軽に押していただけると、あたかも観音寺競輪が盛り上がっているような錯覚を覚えてわたしが喜びます。