taspoとDERUCAの二重苦です。

 全国的に導入が進んでいるものの普及はさっぱり進んでいないたばこ購入用成年識別カード「taspo」がうちにも届きましたよ。2週間ほど前に申し込みました。5/1から導入される地域は多いし混雑するだろうから間に合わないかなあと思ったんですけど、間に合いましたね。よく頑張りました。このtaspo電子マネー機能もついてまして、お金をチャージしておくとカードをかざすだけで自販機でタバコが買えるんです。すごいですねー。そうでもないか。

 今までクレジットカードとか電子マネーとかに縁のない生活を送ってきたわたしですけど、最近になってtaspoとDERUCAの二つの電子マネーを持つことになりました。タバコ購入用と競輪投票用の…。喫煙者で競輪客ですからねー、このご時世、傍から見るとよっぽどの鼻つまみ者ですよ。ええそうですよ。どうもすいません。でもまあ、この両属性は重なっている場合も多いですから、相互乗り入れして将来的にtaspoを使って本場で車券が買えるようにならないかな。電子マネーは利便性が大事ですからね、使える場所は多いほうがよいです。鼻つまみ者同士、仲良くしましょうよ。


 今日の競輪は、昼間大西祐にもらったお金を松戸で溶かすありがちな展開。大西のレースはズブズブが一番人気で、九州のタイトルホルダーを背負っての捲りでしたから、九州のお客なんかは怒ってる人も多いでしょうねえ。でも2角から捲ってるんですから、差せなかった人のほうの脚がちょっと残念でしたね。観音寺最終日の大西と中村の同乗したレースを見ていて中村の性格を知っていれば獲れる車券です。なんちゃって。いっぺんこういうこと言ってみたかったのです。

 先行を期待した選手が捲って頭獲ってみたり、強い選手が素人目にも下手なレースをするのを見せられると競輪が嫌になるときってありますよね。わたしは常々、「人は信頼するけど期待はしない」という信条でいるのですが、それでも嫌になることはあります。そんなときに思い出して楽になる阿佐田哲也先生のお言葉がありまして、これはずいぶん前にも紹介したことがあるのですが、ここでもう一度引用してみます。

競輪選手を正義の士とは思っていない。しかしまた、不逞の輩とも思っていない。環境には特徴が多々あるが、することは大体、一般人と同じである。あえていえば、一般人の中でも、わりに素朴な人たちに近い。

 わたしは選手たちを競輪選手だから信用していないのではない。私たちと同じ人間だから信用していないのである。同じ理由で、競輪関係者、現場事務員、役人、客、すべて信用していない。それも私たちと同じ人間だからである。

 競輪や競馬に限らない。どこの会社だろうが銀行だろうが、善人だろうが悪人だろうが、思い込みで信用はしない。

 えーと、この後に、だからこそたまにすごいレースを見ると感動するのだみたいなことが文学的な表現で書いてあったのですが、本がちょっと近くに見当たらないので正確なことは分かりません。

 

 さて、明日は荒井-藤野を期待せずに買ってみようかな。