あなたの人生の物語
昨日今日と「ちりとてちん」の総集編を見ていました。あれだけ濃い、キャラの立った登場人物がてんこ盛りの作品をどうまとめるのかなと思ってましたけど、主人公である喜代美(B子だったり徒然亭若狭だったり)の意識の変遷というか、一筋縄ではいかないのですが成長物語にきちんとフォーカスを当ててまとめていましたね。その分、徒然亭の面々の面白いエピソードがそっくりそのまま省かれていたことが多かったんですけど、それらをちょっとずつでも入れようとしたら総集編として散漫になったでしょうし、ああいうまとめ方がベストだったんでしょうね。物足りなかった既存のちりとてマニアはこれ↓
を買えということでしょうか。ええ、買いますとも。万コロ獲ってね。
先日てってー師匠がいらっしゃったときにお借りしたノベライズを読み進めていることもあって、何十日かぶりにちりとてちんの世界に舞い戻っています。
喜代美が紆余曲折の末、太陽のように舞台の上を照らす「おかあちゃん」になる決心をするところでドラマは一応の終わり*1を迎えるわけですが、競輪場、または競輪のシステムの中にも裏方に何百何千の「おかあちゃん」がいます。競輪場の表舞台には四草兄さん流に言えば「毎日同じところをぐるぐる回っている頭の悪い連中」と「それを見て泣いたり笑ったり怒ったりしている頭の悪い連中」がいるわけですが、そうしていられるのも様々な裏方さんがいればこそ。そういった方々には誇りをもって舞台を照らしてもらいたいし、我々もそういう方々に思いを致し、感謝したり応援したりしたいところです。
電投伝統若狭塗り箸のように、競輪には塗り重ねた60年の歴史があります。近年なんだか、一旦塗った漆をひっぺがしてまた塗ってみたいなことが多いような気がしますけど、自信をもって塗り重ねてゆけばいつか輝くときも来るはずです。裏方さんの、特に偉い人は、繰り返しになりますけど、誇りをもって選手や客を輝かす仕事をしてください。ほんと、お願いしますよ。
- 作者: テッド・チャン,公手成幸,浅倉久志,古沢嘉通,嶋田洋一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/09/30
- メディア: 文庫
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*1:必ず続編があることを全国1000万のちりとてマニアは願っております