鹿屋体育大学勢の連携は女子競輪の未来を指し示すのかもね。

 ガールズケイリン勝戦は個人的に注目していた鹿屋体育大学勢が道中2,3番手に並びました。そして3番手の前田が打鐘からしきりに後ろの石井を目で牽制。結局石井は仕掛け遅れ、僅差で前受けから先行した篠崎の優勝を許すことになりました。去年のガールズケイリンの優勝戦で唯一石井に土をつけたのも高松での篠崎岡希美でした。石井は発走直後にクリップバンドが外れてしまったそうですが、それで僅差まで追い詰めるんだからやっぱりすごい。

 午前中Twitterにこういうことを書きました。

競輪競走の社会性という観点から言えば、ガールズケイリンのほうが女の子だけに競走を重ねていくうちにラインを形成しやすくなるのではないか。たとえUCIケイリンであっても。そういう意味で今日の決勝の鹿屋体育大学勢には注目している
http://twitter.com/zevonkeirin/status/7461709226


 女の子のほうが男子より社会的な生き物ですからね。ラインを組みがちな生き物です。男の子の競輪では本田博のように志願してまで単騎の自力を選択する選手がいますけど、そういうのは女の子では少なくなるのではないか。もちろんケイリン競走ではラインを組むメリットが競輪より少ないわけですが、今日の鹿屋ライン番手前田の目牽制は結構有効なように見えました。これが単独プレーだったのか前を走る鹿屋の先輩を有利にする行為だったのか、精査の余地はあると思いますが、今日のレースはひょっとしたらこれからのガールズケイリン、そして再来年からの女子競輪に大きな影響を与えるレースだったと後世の歴史家は書くのかもしれません。そんな歴史家いませんし、いつ歴史が終わっても不思議じゃない状況なんですけどね。

追記

 3着の近藤が後輩とのラインについて言及していましたね。

近藤美子選手(決勝:3着)
位置取りと後輩(前田選手)とラインが組めたのは良かったが展開を起こせませんでした。
http://www.girlskeirin.com/report/tachikawa.html

 あと、サイクルスタイルに優勝した篠崎のわりかし長いインタビューが。
http://www.cyclestyle.net/news/detail/3805.html

1/8追記

 山岸正教選手がガールズケイリンの安全面についてコメントしています。
http://blog.masanoriyamagishi.net/?eid=1287800