宇都宮競輪、入場者減に歯止め 前年度比2.9%増

昨年度の本場開催は58日間。前年度と比べると入場者数は4247人増加した。売上額は約1千万円(0・1%)の減。

 1人当たりの購買額は1万9644円。前年度(2万1323円)と比べると1679円の減少で、不景気の影響が表れた。

 本場開催では161億1千万円余りを売り上げたが、人件費などの運営経費を差し引くと、約1億4千万円の赤字。これを他の競輪場の開催レースを宇都宮競輪で販売する場外発売(212日間開催)の利益でカバーした。

 場外発売では51万2474人が入場し、96億2500万円余りを売り上げた。

 6億円の黒字のうち、市の一般会計へ4億円を繰り入れ、残り2億円は競輪事業基金に積み立てる予定。

 施設改修で宇都宮の入場者が増え、売上も微減に留めたとのことです。ちなみに昨年度の宇都宮記念の売上げは83億、一昨年は89億ですからF1,F2開催が健闘したということですね。それでも本場開催だけでは赤字。それを場外開催の手数料が埋めて余りある数字を叩き出しています。これが今の競輪場の経営構造なんですよね。だから場外発売の少ない花月園は無くなりましたし、びわこはピンチなわけです。

2010年度は特別競輪G?レースの「全日本選抜競輪」が本場開催となって売り上げ増が見込めるため、市の一般会計へは4億円の繰り出しを目標としている。 

 特別競輪を開催するのに繰り出し目標額は昨年度実績と同額です。基金に積み立てる額をどのくらいにするのか分からないですが、特別競輪が売上的においしくないことはすでに施行者も織り込み済みなんですね。どれだけこの機会に新規客をつかめるかくらいしかもはや経営的には意義がないことになっています。