小田原競輪崖っぷち…一般会計繰り出し金が過去最低、市は改善策検討に着手/小田原市

 

60年余の歴史を持つ小田原市の競輪60 件事業が崖っぷちに立たされている。車券販売金の減少に歯止めがかからず、一般会計への繰り出し金が過去最低の約1億円に落ち込む見込みであることが分かった。市は昨年12月にプロジェクトチームを立ち上げて経営改善策の検討に着手した。

 まだ黒字なのに崖っぷちとはこれいかにと思われる方もいらっしゃるでしょうから、ちょっとこれまでの小田原の経緯を記しておきますね。

 まだ楽勝で黒字だった2007年から翌年にかけて小田原では競輪事業検討委員会が設置されていました。委員会の結論は「基本として存続」だったんですけど、「赤字、もしくは赤字が予測される状況」となれば廃止検討の但し書き付きでした(参照)。というわけで繰り出しが過去最低の1億円ぽっちというのは危機なわけです。

 さらに2008年5月に就任した市長は競輪事業の段階的撤退をマニフェストにしており、赤字ともなればドヤ顔で廃止を主張しそうなのです(参照)。

 そんな中、経営改善のためのプロジェクトチームを設置するのは前向きで評価できます。なんとか成果を出して欲しいものです。