チーム中野の栄光

 皆さんご存知のとおり、ロスがいわき平で引退しました。最後のレースは見事でしたね。わたしは別線狙いましたけど。こうやってひねくれてヤラれたら昔はじたんだ踏んで悔しがったものですが、最近は快感を覚えるようになりました。末期症状でしょうか。

 そんでですけど、ロスの引退後の道はすでに決まっていて、早速ナショナルチームのコーチに就任するとか。なんでもJCF選手強化委員長の中野浩一に招聘されてのことだそうです(参照)。これで、強化委員長中野浩一の下に監督松本整、コーチ坂本勉という体制になりました。なんだか中野浩一が自分の身内で固めたと見えないこともないですけど、これは競輪ファンにとっても夢のあるチームですよね。今期もう一人中野浩一人脈で引退が噂される人がいますけど、その方はどうなんでしょうか。

 松本整には理論があります。坂本勉には何があるでしょうか。自転車競技の大舞台での実績だけでコーチにしたわけではありますまい。ナショナルチームの陣容は7月5日の記録会を待たなければ分かりませんけど、今までの競技の実績からして福島を中心とする北日本勢が多くなるのではないでしょうか。そこでつい最近までS級を張っていた坂本の若い衆からの人望が役に立つのかもしれません。数年前までは特別競輪の最前線で北日本の司令塔として戦っていた坂本の作戦でケイリンのメダルが取れたらこんなに痛快なことはありませんよね。

 あ、わたしは唯一の可能性としての五輪ケイリン金メダルは別として、トラック自転車競技での活躍が競輪人気を押し上げるとはもはや考えてませんよ。ましてや世界選手権など。ただ、自分が親しみを持っている連中が世界を舞台に活躍してくれると単純に嬉しいじゃないですか。ケイリンでメダル取った〇〇ってのはわしは昔から知ってるんだよ、とドヤ顔のひとつもしたいじゃないですか。それで競輪人気が盛り上がったら儲けもんです。