広島競輪5年ぶり単年度赤字

さらに東日本大震災の発生で3月に18日間予定した場外レースがすべて中止になり、6億円と見込んでいた収入がゼロに。このため05年度に5900万円の赤字を出して以来、5年ぶりの赤字となった。

 震災による開催中止の影響は、赤字のヒラ開催を中止できる一方で、記念等の場外発売手数料が入ってきませんので痛し痒しですね。ただし、これは総論でありまして、競輪場によって状況が異なります。広島競輪の場合、3月11日最終日のF1を持って年度内の開催を終えており、後は場外発売手数料をいくら貰えるかという状況でした。そこに中止がふってきましたから皮算用が全部パーになってしまいました。

車券売り上げの落ち込みで市は本年度、競輪場(南区)と呉市を結ぶ無料バスの廃止や広告費削減などで経費を抑制し、黒字を目指す。市競輪事務局の中村一彦次長は「厳しい状況だが、競輪事業は雇用の下支えになり、経済波及効果もある。さらに効率的な運営を進めたい」としている。

 大きな自治体の割には競輪に対して前向きなコメントです。前年に行われた広島市事業仕分けに於きましても、競輪事業は民間委託の上実施となりましたよね(参照)。中国地区には3つしか競輪場がないのですから、その中心として競輪の火を守ってもらいたいと思います。