バンクをみんなに。

 なんだかね、先月末の観音寺バンク開放の余韻にまだ浸ってるんですよ。その後すぐ旅行とか行ってるんですけど、観音寺のバンクで走ったり歩いたりぼーっと佇んだりしたときの開放感が忘れられません。バンクに入ったのは初めてではないんですよ。去年の岸和田全日本選抜の際に歩いたことがあります。

 それは普段散々外から見ていることもありましょうし、戦いの場という非日常空間の祝祭性にもよるのかもしれません。とにかくなんとも言えず気持ちがよかったですね。

 この感覚は競輪客だから味わえる部分もあるでしょうが、普通の想像力があればたいていこの空間の気持ちよさを感じてくれるんじゃないかと思います。そんなわけでして、この快感をどんどんみんなに味わってもらいましょうよ。競輪場に来てくれるきっかけになります。

 ただ単にバンクを開放しましたでは人はなかなか集まってくれません。なにかのイベントをやりましょう。コンサートなどもいいかもしれませんが、音と舞台装置によってバンク本来の「場」は覆いつくされてしまいますからあんまり効果はないかもしれません。

 バンク本来の場の感覚を活かすならレースをやるのが一番です。本来競走場ですからね。ただ、本格的な自転車レースは敷居が高いですし、ママチャリレースはなんだか色モノです。

 伊豆のベロドロームのブログでこんな記事を見つけました(参照)。今、子供用のプレ自転車として大人気のストライダーのレースをやってるんです。これいいですね。どんな様子か、毎年平塚競輪場で行われています湘南バイシクルフェスでのストライダーレースの動画を観てみましょう。

 Youtubeには親が撮ってアップしたものでしょう、ストライダーの動画がいっぱいあります。親も一緒になって楽しんでいるんです。ストライダーの人気はそのファッション性、スポーツ性だけではなく、後に自転車に乗るときのためのバランス感覚養成の意義が大きいので一過性のものではありません。

 せっかくだからバンク、もちろんカントのない内のほうを使うわけですが、そっちのほうでやったほうが盛り上がらないかなあ。そして最近気になる記事がありました。

ペダルなし自転車、公道走らないで…消費者庁

 流行りだすとどうしてもこういうことになります。ということはランニングバイク走行を安全に行える場所のニーズが確実にあるのです。

 そして今流行ってるレースと言えばミニ四駆ですよ。こちらもかつて80年代に楽しんだ世代(我々団塊ジュニアがメインです)が子供を巻き込んで盛り上げています。今年はミニ四駆30周年ということで13年ぶりにジャパンカップが行われるとのこと。ミニ四駆のコースといえば、コンパクトでクネクネしたものというイメージですが、競輪場のバンクを利用したダイナミックなロングコースができないでしょうか。

 競輪場の一番の売り物はバンクです。スタンドはボロでも競走の公正上、バンクはきれいにしておかないといけません。そんなバンクをもっと有効活用できれば競輪を盛り上げることにもなるんじゃないでしょうか。