武雄記念最終日

赤板、後ろ攻めの荒井が上昇し前受け小嶋を抑えるが、小嶋が突っ張り先行。荒井は7番手まですっと引く。バックから発進した斎藤登志信の捲りを防ぐべく中部勢が外線外したところを4番手香川が3角一気のイン突き。直線に入って頭まで突き抜ける。捲り追込みの荒井は伸びず。
香川雄介は地元高松・観音寺では強いが他では滅多に優勝しない選手。要するに目標がしっかりしていればチャンスは逃さない選手とも言えるけど、こういうゲリラ戦こそが本領。S級に上がりたての頃は、イン粘りとライン3〜4番手からの裏切り捲り*1で大穴をよく出していた。その後追込みに転向してからはイン突きを多用。この辺の戦法の変遷は同県の児玉広志と似ている*2。ルール変更でイン突きが減ったとは言え、マークした先行屋のインを掬って追込む*3ような選手が後ろにいるのだから、坂上はインを締めてないと。
荒井の中途半端な抑え込みが小嶋の突っ張りを招いた。この辺りは今年の宇都宮記念決勝と同様のパターン。「GPに向けて一円でも賞金を上積みしたい小嶋の先行はない」と荒井は油断していたのかもしれない。前受けの小嶋はしっかり抑えましょう。

*1:今年の親王牌で久々にやってたけど

*2:ちょこまか動いてよく転ぶところも。ただ香川の場合はなぜか大怪我にならない

*3:先月の防府決勝はこれで優勝