身土不二の探究

身土不二の探究

身土不二」とは今の言葉でいうところの地産地消遺伝子組み換え作物や食のグローバリゼーションの危険性はすでに一般紙レベルで既知のものになっているが、韓国の例から大規模営農の弱点を指摘した部分は勉強になった。韓国では金融危機の際に農業も大打撃を受け、大量の輸入資材や輸入飼料を使う大規模営農事業者はえらいことになったそうだ。日本でも現在、いわゆる「担い手」や、株式会社の農地取得解禁などの政策で「農業の大規模化→競争力アップ」が目論まれている。しかし、その辺のリスクがどれだけ考慮されているのだろう?日本中で、離農者からかき集めた広大な農地が一晩のうちに荒地に変わる恐れは大いにある。普通の会社がつぶれてオフィスが空になるのとは環境や社会に与える影響が段違いなんだけど。
流通や情報伝達のスピードが格段に上がったからって、なにもかもにそれを利用する必要はない。テクノロジーは、地産地消の原点に帰ることにこそ使うべき。


年に一度の記念競輪を全国で売って原点であるところの本場開催の赤字を埋める昨今の競輪場の経営方針にも、ものすごいいびつさを感じる。末期状態のネズミ講的というか・・・。そういった方針で今のところ儲かっている場も、今のうちに本場開催に客を呼び戻す策を打っておかないと、赤字競輪場がバタバタと倒れ出したときに連鎖的にやられるよ。