期待させてくれ。


 昨日触れた池田くんの準決勝戦


 昨日と同じく後ろ攻めから、しかし今日は赤板2角から進出し、徐々にペースを上げてホームから踏み込む先行。後ろについた師匠の堀田耕市や尾崎勝弘(徳島)の援護もあって直線まで別線に捲らせず、結果自身は5着に沈んだものの師匠を決勝に送り込みました。


 この5着は昨日の千切った1着より内容があります。こういうレースをしていれば今日のように後ろも援護してくれますし、力もついてくる。今日のレースが師匠がついたことによる特例でなければ、今後も応援したいと思います。



 経済産業省の競輪裏金問題に関する記事が、今週発売の週刊エコノミストに載っています(友人に教えてもらいました)。記事の見出しは
「打ち出の小槌「競輪マネー」の深い闇」
一般紙の報道がインサイダー疑惑を主に問題視しているのに対して、この記事はちゃんと裏金を生み出すシステムから問題にしています。要点を挙げると

  • 産業研究所には実態(ママ)はなく、シンクタンクや大学に研究を丸投げしている
  • 産業研究所のような実態(ママ)のない機関の金の流れは大臣官房企画室が管理
  • 各地区の自転車競技会は有力な天下り先で、経済産業省にとって不可欠の利権組織である*1


 最後に、裏金の使い道などの矮小な事実を暴くにとどまらず、競輪マネーの実態を明らかにするように調査委員会に求めて、記事を締めくくっています。


ところが6日の日経の記事によると


経産省「裏金」問題で調査委初会合・歴代幹部の関与調査

前企画室長は「裏金」の一部を産業再生機構の支援で再生中のカネボウ株に投資したことが判明している。この投資が行政の立場で知った情報に基づくものかどうかが調査の焦点となる。「裏金」は1988年以降17年にわたって引き継がれており、同省の幹部が接待などの目的で使ったとの指摘もある。


 調査委員会の主目的は結局インサイダー取引の有無なのですか、おいおい。じゃあ、新聞が独自に裏金の根本的な部分について調査せんかいと思うのですが、動きは実に鈍いです。というか、記者クラブ垂れ流し記事しか見たことがありません。


 わたしがこの問題についてしつこく採り上げるのは、裏金問題に対する批判が大きくなって裏金の原資である交付金見直しの気運が高まり、全国競輪施行者協議会が求めているような交付金の削減が行われば、ダイレクトに各施行者の赤字が減り、しばらくは安心して古原勝己のハコ3や三宅達也率いる岡山ラインのズブズブを買うことができるようになるからです。

 
 最近、役所や大企業の不祥事は、週刊誌・フリーライター→一般紙→世論という流れでようやく伝わる傾向にあります。この流れの中で、圧力やスポンサーとの絡みやその他諸々の理由で世論が形成されないまま消えてしまう事件も多いです。この傾向は読売だろうが産経だろうが朝日だろうが毎日だろうが大差無し。池田憲昭(香川90期)には一応期待します。新聞にも期待させてほしいのですが・・・。

*1:記事には全国10ブロックごとに自転車競技会があるように書いていますが、7ブロックですね