世界のトラック競技の機材合戦がすごいことになっているらしいよ。

 トラック競技の世界選やワールドカップで競輪選手を中心とする日本勢が活躍できない理由としてはいろいろあると思われます。憶測だけで非論理的なことを書いてる人もいてますよね、誰とは言いませんけど。個人的には、フォームがどうとかコーチの問題とかの因果性はよく分かりません。ただ、250m板張り走路への慣れは重要だと思いますので、伊豆ベロドロームの建設は競技にとってはいいんじゃないでしょうか。

 ところで、長塚智広先生のブログに興味深い記事がありました。なんでもイギリスなどの強豪国は商用レーサーを超えたスーパーマシンを競技に投入していて、UCIはそれを憂慮しているとか(参照。是非読んでみてください)。

 なるほど、そういう理由もありますよね。20世紀の終り頃でしたっけ、日本のトラック競技勢は国産レーサーに跨って戦っていましたが*1、機材の差が歴然としてきたため、みんなこぞって200万もするLOOKに乗り換えたということがありました。その後現在にいたるまで日本勢はLOOKに乗っているわけですが、トラック先進国はその先に行っちゃったというわけですね。

 しかしまあこれがフェアではないということでUCIが規制に乗り出すかもというのが←今ココ。うん、規制したらいいと思いますよ。例えばこの超ハイテクバイクが、自転車や他の産業技術に資するところ大であればまあ構わないと思わないでもないですが、自転車トラック競技という特殊な狭い世界での技術ですからそんなこともないのでしょう。思いきってNJS規格、あるいは250mバンクにそれが合わないのであればそれに準じる規格にしちゃったらどうでしょう。そうすれば機材はどんなに張り込んでも20万ほどで済みます。高い機材は参入障壁になりますが、それが排除されれば競技人口の裾野も広がるでしょう。日本の競輪マネーによる政治力でなんとかなりませんかね。もし実現すれば、競輪と競技の融合という例の人の夢が図らずも実現してしまうことになりますよ。こういう形での競技と競輪の接近は日本の競輪界にもプラスにはたらくのではないでしょうか。

 しかしなんでまあこんなマイナースポーツにそんな高価な機材を投入できるようになったのでしょうか。スポンサーのつくトレードチームの隆盛でお金が流入しているのかな。そうだとすれば競輪マネーの力も相対的に弱まっているのかもしれませんね。うーむ。
 
 

*1:ブリジストンアンカーが十文字貴信をスポンサードしていましたよね