出目買いのすすめ
昨日のエントリで「出目買い」とタイプしているときに思いついたことを膨らませて書いてみる。
公営競技でも出目で券を買い続ける人がいる。競輪にのめりこみ始めた頃、競輪場で出目買いしている人を見て、「こんな予想推理が楽しい博打を出目買いするのはもったいない・・・」と思ったものだった。
出目論は出目論で独自の推理があるのかもしれないけれども、出目買いするということは、乱暴な言い方をすると「くじ」を買うようなものだ。そして「くじ」と考えれば、公営競技で出目買いすることもあながちおかしなことではない。日本で正式に売られている合法の「富くじ」は、年末ジャンボだろうとナンバーズだろうとロトだろうと基本的に50%強を控除されるからだ。公営競技なら25%控除で済む。ということは、出目競輪客は宝くじファンより割のいい「くじ」を買っていることになる。ナンバーズやロトやってる人は早くこの事実に気付いて競輪三連単の出目買いに移行してください*1。それで競輪の売上げが上がって競輪が延命すればわたしが喜びます。でも、より高配を望めるJRAの三連単のほうが魅力的か・・・。
どんな博打でも一番重要なのは期待値。ということは控除率が一番の関心事となるはずだけど、意外とそれにこだわる人は少ないような気がする。サッカーくじが始まった頃、totoを買うというサッカー好き3人に「totoはテラをナンボ取られるんですか?」と聞いたら、誰も答えられなかった。わたしも知らなかったんだけど。
これは完全に余談だけど、学生時代、某大学某青年同盟の一番偉い人*2と私の間で実際あった会話。↓
A「zevonくんは競輪しかやらないの?宝くじは買わないのぉ?」
Z「そんなもん買わないよお。宝くじは売上げの半分しか配当に使われないんだよお。ぼったくりなんだよお」
A「そうなんだー。あとの半分はどうなるの?」
Z「第一勧銀(当時)とお上が山分けー」
A「(声のトーンが上がって)それは許せないねえ!!だいたい政府や大企業のやることっていつもいつも市民の・・・以下50行略」
Z「・・・」
(株なんかも含めて)博打で生活しようという人や博打で人生アウトな人はもちろん、趣味の範囲で打っている人なんかも、博打の基本的な構造を知っておくことは有意義なことだと思う。そのためにてっとり早く役に立つのが谷岡一郎教授の諸作。
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