佐世保競輪 民間委託へ

佐世保市は、売り上げ減に悩む佐世保競輪の業務を全国の公営競技場運営を手がける「日本トーター」(本社・東京)に「包括委託」し、合理化する計画を発表した。今年度も赤字は1億円超が見込まれ、経費削減や民間ノウハウを生かした顧客開拓を目指す。市が主体となって工夫を重ね、赤字を乗り切った大村市競艇とは対照的だ。
 佐世保競輪の売り上げは1998年度の約320億円をピークに、2010年度は約85億円まで減少した。09年度は3千400万円の単年度赤字を計上、10年度は1億2千万円へ赤字が膨らんだ。
 民間への委託料は年間約3億7千万円。車券販売や警備、清掃など開催業務のほとんどを任せる。市が担うのは開催日程や払戻額の決定などに限り、市の担当職員は10人から5人に減らし、年間1億円以上の経費削減を見込む。

 佐世保競輪はF1開催を極力減らすなどコストカットに熱心な競輪場というイメージがありますけれども、年間売上げが85億円では、様々な固定費がありましょうから厳しいですね。それで業界最大手の日本トーターに委託ということになりました。この記事からは明らかではありませんが、収益確保型の委託なんでしょうか。

 記事後半では、佐世保競輪とは逆に攻めの姿勢で大赤字から見事に黒転を果たしたボートレース大村*1の事例が好意的に紹介されています。大村では現在チャレンジカップという、なんだか競輪なら最下層みたいな名前になっちゃったSGをやっていますね。佐世保競輪と日本トーターは攻めの姿勢をとれるでしょうか。

*1:記事では「大村競艇」と表記されてますね。