3番手のお仕事


 明日からグランプリシリーズ開幕ということで、オフィシャルにGPの前検日共同インタビューが出てました。

 
 今年のグランプリの最もポピュラーな展開予想は、武田が先行→後閑が3番手でブロックして以下略だと思います。ウィニングランの展望にもそんなことが書いてありました。で、後閑のコメントですが

武田ー神山さんの3番手で、内を締めてしっかり3番手の仕事をしたい。


 後閑の言う通り、3番手の仕事の基本は内を締めて番手が後顧の憂いなく仕事できるような体勢を作ることです。後閑が獲った競輪祭勝戦で、逃げる神山の3番手は川口満宏でしたが、川口がしっかりインを締めていたおかげで後閑は2センター、捲ってくる加藤慎平を執拗にブロックすることができました。


 3番手のブロックにはいろいろ問題があります。まず、捲ってくるのが4番手のラインであれば、すぐ後ろからの捲くりですからブロックしづらく、ブロック行為の実効性に問題があります。7番手捲りに対するときはブロック自体は有効ですが、4番手の敵にインを掬われます。もし、ブロックしても捲りが止まらなかった場合はもっと悲惨です。2番手選手も車体を外に振りますから、4番手にいる敵にインを2番手まで追い上げられてしまいます。ただし、4コーナーくらいまでレースが進行していればイン突撃も間に合わないですから3番手のブロックも有効です。
 

 このように、3番手選手にブロックを要求するのは戦法として非合理的なのです。もっとも今まで数々の大レースにおいて*1、好回転で気合いを空回りさせてきた後閑のことですから、捲りについつい反応して車を外に振ってしまうかもしれません。あるいは神山に獲らせたい一心で後ろを壮大に巻き込むジェノサイド自爆テロが・・・。


 そんなわけでグランプリムードが盛り上がりつつある中、明日打つのは防府F1の10R


 並びは知りませんが一見するところ東口の逃げイチムード。しかし、地元山口県土田の点数が非常に微妙です。最近自力出してないですが、土田を背負った西田がドカン。3番手は一応西山と想定して。


 土田-西田・西山・渡会
  

*1:太田の番手から内抜き2角先行した97年平塚AS、吉岡転ばせて呆然としている内に神山の番手を山田に奪われた97年GP、神山背負って恩返しのつもりがなにもできなかった今年の寛仁など